辺境職場のアラサー奮戦記

JTCの辺境部署で働く、新米プレイングマネージャーの気づき。

敵の敵はトモダチ?

スケープゴートを作って(見せかけの)団結を保とうとする手法は古今東西、多くの組織、場面で見受けられます。この現象ってどんな心理的カニズムで成立するんでしょうね?ミラーリング(共鳴)とか吊り橋効果(ストレスの共有)とか、色んな理論の複合体なのかもしれません。

なんとなくスケープゴートを生み出しがちに感じられていた弊職場ですが、どうもやっぱり伝統的にそのっ気があるようです。みんなクリティカルシンキングも、パワークエリも吸収できない、身につかないほどすっかり大人になったはずだというのに…

人材をいくらでも使い捨てられた時代、組織の人と働くのってしんどいですね。実権をあちらに持たれてしまっている場面では尚のこと。ただ神話に惑わされず、権力のバックボーンを紐解いていくと、それが存外に脆弱な足場の上に立つ、砂上の楼閣だってことに気づくこともあると思います。

10年後も20年後もローンを返し続けたいアラサー世代としては、老いも若きもが気持ちよく働けるチームと仕組みを作っていきたいですよね。そのためのツールとしてデジタル技術があり、今日の、やや心理学にも根差したマネジメント理論(心理的安全性論とか)が存在するのだと思っています。

プロソルの場数と、小手先のスキルについては、チーム内では一日の長があることがわかったので、向こう3ヶ月で砂上の楼閣を崩すことを目標に、明日も歩みを進めたいと思います。

イジメ、ダメ、ゼッタイ。

デジタルトランスフォーメーション第一の壁

DX!

COVID-19の流行後、急速にデジタル技術の活用が進む中、すっかりバズワードとして定着した感のある言葉です。

ありがたいことに私自身も「社員のデジタルリテラシー向上!」の旗印の下、DX研修第一波に飲み込まれ、あんなことやこんなことを習得している最中です。ながーい研修を経て、入門段階で求められていることを私なりに要約すると次の2点になります。

①目の前の抽象的な事象を構造的に捉え、具体的な事柄に分解・整理する習慣をつけましょう。

②2×2のピボット分析をバシバシこなして、分析の幅を広げましょう。

どちらもすごく大事なことで、本当に全社員に浸透すれば凄いことになると思います(この点でこの研修作った人ってすごいな〜と思っています)。一方で、①は習慣化、②は分析材料となるDB構築スキルの習得(リスキリング)が求められる点でハードルが高いのではないかと感じました。そうです!これが本日のタイトルです!

①は『戦略コンサルティング・ファームの面接試験』『現役東大生が書いた地頭を鍛えるフェルミ推定ノート』(古典で言えば『考える技術・書く技術』『企業参謀』)などを読んで納得したことがある人、②はExcelのピボットテーブル機能を使ったことがある人にとっては「そうだよな〜」で済む話だと思うのですが、そうでない人にとっては雲を掴むような話に見える気がします。

新しい方策って、(会社方針、学術性などの権威を背景に)「これが最も優れたやり方だから、これに合わせろ!」と押しつけても定着しない、結果が出ないのが人情だと思っています(これって負け癖…?笑)。受け入れてもらうためには「わかりやすい成果」とセットにして示すことが手っ取り早いのかな…この辺どうなんだろうか。今度、コンサルさんに聞いてみよう。

戦略のみならず、スキルの浸透の点でも、やはりこの点に気を配る必要があると気づいたのは大きな収穫です。そして最後に、2022年現在においては、大〜きなRelational Data Baseを構築して、バンバン分析、意思決定ができて偏差値50なんだなと改めて認識させられました。くわばらくわばら。

人は城、人は石垣、人は堀

情けは味方、仇は敵なり 〜伝:武田 信玄〜

冒頭取り上げた一節の中で、個人的に最も共感しているのが「人は石垣」の部分です。会社(バリバリのJTC)で働いていると、ほとほと自分達の組織は「石垣」なんだと強く感じます。つまり大小様々な大きさの石(人材)を持ち寄って嵌め合いを確認したり、試行錯誤しながら、ビタっとハマるポイントを探す…こんなプロセスで組織が組み上げられているイメージです。時間をかけ、工夫を凝らして作り上げた石垣はまさに芸術。作り上げるまでの道のりを思い返すとなんだかジーンとしてきます。

しかしこの石垣、組織づくりの観点ではとても厄介な存在だと思います。なぜなら人(石)の入れ替えが発生した時、不整合が発生する、しかもそれはなかなか解消されない、そして場合によっては石垣が一気崩れてしまうこともあるからです。事業拡大のために新人を採用する、あるいはベテランメンバーがキャリアアップのために職場を離れるとなった時、この問題は顕在化します。そして顕在化した時には既に石垣は崩れはじめていて、その修整、マイナスをゼロに戻すだけの作業にに莫大な労力を費やすことになってしまいます。

私自身、今まさにこの問題と格闘しているところです。大きな石がボコっと抜けた石垣を崩さないよう、新しい石も使いながら必死で崩壊を食い止めてます。

「人は石垣」…世代交代の狭間に立つ組織管理者としてはまったく目に優しくありません笑

筆者とこのブログについて

はじめまして。tacktack3と申します。

平成の世に生まれ、よわい30を過ぎ、今年の新入社員から「おじさん」と呼ばれている普通の会社員です。時にJTC(Japanese Traditional Company)と揶揄される日本のモノづくり会社で働いています。

これまで工場、本社、関係会社と色々な職場を転々としながら、管理部門、販売部門など複数の立場を経験し、よく言えば幅広く、悪く言えば脈絡のないキャリアを歩んできました。

この春から新米管理者として小規模ながら、チームのマネジメントを任されることになりました。自らの職責を果たすため、「老若男女、個性的なチームの面々にいかに気持ちよく働いてもらうか」というテーマをもって、もにょもにょと考えています。

そんな私の思いつきの言語化、備忘録とすることを目的にブログを始めてみることにしました。タイトルの「辺境」は会社の看板を張る花形部署の対極に位置し、未開の浪漫に満ち溢れた愛すべき我が職場を表現するキーワードとして用いています。

いつか黒歴史に、そして私や誰かの役に立ちますように!