辺境職場のアラサー奮戦記

JTCの辺境部署で働く、新米プレイングマネージャーの気づき。

人は城、人は石垣、人は堀

情けは味方、仇は敵なり 〜伝:武田 信玄〜

冒頭取り上げた一節の中で、個人的に最も共感しているのが「人は石垣」の部分です。会社(バリバリのJTC)で働いていると、ほとほと自分達の組織は「石垣」なんだと強く感じます。つまり大小様々な大きさの石(人材)を持ち寄って嵌め合いを確認したり、試行錯誤しながら、ビタっとハマるポイントを探す…こんなプロセスで組織が組み上げられているイメージです。時間をかけ、工夫を凝らして作り上げた石垣はまさに芸術。作り上げるまでの道のりを思い返すとなんだかジーンとしてきます。

しかしこの石垣、組織づくりの観点ではとても厄介な存在だと思います。なぜなら人(石)の入れ替えが発生した時、不整合が発生する、しかもそれはなかなか解消されない、そして場合によっては石垣が一気崩れてしまうこともあるからです。事業拡大のために新人を採用する、あるいはベテランメンバーがキャリアアップのために職場を離れるとなった時、この問題は顕在化します。そして顕在化した時には既に石垣は崩れはじめていて、その修整、マイナスをゼロに戻すだけの作業にに莫大な労力を費やすことになってしまいます。

私自身、今まさにこの問題と格闘しているところです。大きな石がボコっと抜けた石垣を崩さないよう、新しい石も使いながら必死で崩壊を食い止めてます。

「人は石垣」…世代交代の狭間に立つ組織管理者としてはまったく目に優しくありません笑